入り方、注文、席移動等


【外にあるメニュー】

多くの屋台では、メニューに何があるか分かるものや料理の写真等が屋台に入る前に分かるように、外から見える場所に表示してあります。これを見て、自分たちが食べたい料理がある屋台かどうかを確認してから入るのが良いと思います。

 

「屋台に入る前の最終的な確認は、外にあるメニューを見て行う。」

 

もちろん、このような表示が無い屋台もありますが、料理の種類や値段も書いてある、実際に使っているメニューを表示している所も多いので参考になると思います。ただ、屋台の前に行かないと見られないので、その代わりになるように、このホームページでは、料理の写真の他に「メニューの概要」を、ページの最初にある屋台の説明の部分に書くようにしています。


【屋台への入り方】

そんなに難しい事ではありませんが、初めての人は戸惑うと思うので書いておきます。

 

「屋台を見て入れそうと思ったら、〇人ですけど入れますか?と聞いて案内を待ちます。」

 

よくある落とし穴としては、席が空いてそうと思ったら、トイレ等で離席しているだけで席が空いていない事があります。また、自分では気が付かなかったけれど、先に待っている人、行列があって並ばないといけない場合等があります。こういう事があるので確認をする必要があるのです。

 

入れる場合には「ここにどうぞ」と案内されるので、席に座ります。どの席になるかはタイミング等で異なるので多少気に入らない場所でも仕方ないので座りましょう。後で書きますが、屋台では席の移動も必至なので席がどこかはあまり気にしない方が良いです。

 

あとは、この聞き方をすると、例えば2人組で2席連続で空いていない場合でも、店の人が他のお客さんに移動して貰って、連続した席を作ってくれます。また、多少入れなさそうな場合でも聞いてみると、退席間近なお客さんがいるので、5分程度で入れますという嬉しい回答が来る場合もあります。


【注文のコツ】

これは是非知っておいて貰うと良い、屋台巡りにも役に立つ情報だと思います。屋台で料理を注文する際には、普通の居酒屋等と違うコツが必要になります。もちろん、どんな注文の仕方でも良いのですが、知っておいた方が、後で選択肢が増えるので行動しやすくなるのです。

 

「注文をする際には、一度にまとめて何品も注文をしない。(2品くらいまで)」

 

この前提としては、屋台は使用出来るスペースに制限があるので、調理スペースも十分に確保できなくて、料理の提供までに時間がかかるという事があります。また、調理する人とお客さんが近いので、座ってから一品も料理を出さない状態にしておくのは申し訳ないと思う、店側の心理があります。

 

例えば3組が似たタイミングで入った場合に、1組目が4品、2組目が2品、3組目が1品注文したとします。私が長い時間を屋台にいた経験から推測すると、料理を提供する順番と品数は、1組目に2品、2組目に2品、3組目に1品、1組目に2品という順番になると思います。前述の早く提供出来ない事、店側の申し訳ない心理が影響するからです。

 

「こうなると、1組目は注文した残り2品が来るまで待つしかありません。早く店を出たい、はしごしたいと思っても身動きが出来ないのです。」


4品注文したい場合でも、最初の2品を食べ終えてから追加で注文しても、そんなに提供される早さは変わらないと思います。また、他のお客さんの注文が多くて料理が提供されるまで時間がかかりそうと思ったら、その時点で会計をして別のお店、屋台に行く事が出来るので、次の行動の選択肢が増える事になります。こういう理由で、一度に多くの料理を注文する事はオススメ出来ないという事になります。


【座席の移動】

屋台では、座席を移動しないといけない事が多いです。屋台の座席数が少ない事が原因ですが、間に1席開けて座る事が多い事、滞在時間の長い、短いで出来る空席等で、新しく来たお客さんに合わせた座席が提供出来なくなった場合に、店から「少し座席を動いてもらえますか?」と依頼が来ます。

 

「私は個人的には、屋台の座席の移動は、屋台の楽しみを増やす良い事でもあると思っています。」

 

屋台の良さの一つとして座席と座席の間の距離が近いので、コミュニケーションが取りやすいという事があります。お互いの体が触れ合うような距離なので、コミュニケーションを取るしか無くなります。そこで仲良くなる事によって、屋台では楽しく飲み食い出来るという事に繋がります。

 

だからと言って初めての人では、知らない人の隣に座るのには勇気がいります。だから間を開けて座るけれど、店側のお願いとして移動するしか無かったという事になれば、知らない人の隣に座る「言い訳」に出来ます。隣に座った人と話をする、仲良くなる、楽しく飲み食いする「言い訳」として使えるので、勇気を出す必要が無く、屋台をより楽しめます。

 

「料理や飲み物を少し移動する事は面倒ですが、座席を埋めたいという店側の利益以外に、屋台がより楽しくなるかもしれないというお客さん側の利益もあります。屋台の座席移動は、意外と悪いものではありません。」