マナー、はしご、選び方等


【基本的なマナー】

様々なメディア等で屋台のマナーが書かれていますが、私は基本的なマナーは1つだけで良いと思っています。


「一人につき、料理一品、飲み物一杯を注文した上で、必要以上に長居をしない事。」


このマナーには理由があります。屋台はお客さんが飲み食い出来る場所の範囲がルールで決まっていて、少ない座席数で営業を行うしかありません。そこでバーのような飲み物一杯だけで長居等をされると売り上げに影響が出てしまいます。そこでこのマナーが必要になってきます。


このマナーで一番大切な部分は「必要以上に長居をしない事」だと思っています。屋台のラーメンだけが食べたい人は、飲み物を注文しなくてもラーメンだけでも良いと思いますが、それであれば一般のラーメン屋さんのように食べたらすぐ帰る。


飲み物を飲みながら長く友人と話をしたいと思うのであれば、飲み物も妥当な量だけ何杯か頼むという事で良いと思います。どういう楽しみ方をしたいかは本人にしか分からないので、屋台側としては、この基本的なマナーに沿って欲しいという事になるのだと思います。


【屋台のはしごのコツ】

福岡の屋台は個性的な屋台が多いので、屋台好きとしても可能であれば「はしご」をして、何軒か行って欲しいと思います。


ただ問題となってくるのが上記の「基本的なマナー」です。1軒目で料理を沢山食べた後で、もう1軒行きたいと思っても、次の屋台で何も食べないで飲み物だけ飲むのは嫌がられます。


居酒屋の後でバーに行くような「はしご」をしないで、居酒屋から居酒屋を「はしご」するようなイメージが良いと思います。1軒目で3品頼みたい料理を2品にしておいて、2軒目でも1品、2品の料理を食べるような感じです。


飲み物に個性がある屋台もありますが、一番個性が出るのは料理なので、それぞれの屋台で美味しい料理を楽しんで欲しいと思います。


「という事で、屋台で「はしご」を楽しみたいと思うのであれば、1軒目は腹八分以下にしておくというのが「屋台のはしごのコツ」になります。」


【屋台の個性】

まず扱う料理の種類で違いがあります。いわゆる屋台料理、中華料理、韓国料理、フランス料理、多国籍料理等。もっと細分化された違いもあります。天ぷらしかない、明太子専門、おでん専門、蒸し料理専門、鹿児島名物、沖縄名物、本格中華、街中華、鉄板焼き等。


そして、同じような分類であったとしても、出している個々の料理メニューが違うので、屋台毎に個性が全く違うと言っても過言ではありません。


また、屋台は働く人とお客さんの距離が近いので、屋台の大将の人柄によって雰囲気が変わります。屋台の常連客は、この屋台の大将の人柄も含めた屋台の個性を愛して屋台に通うのです。


こういう個性、違いがあるので、皆さんがイメージする屋台と少し違う部分があるかもしれません。屋台とはこういう感じという既成概念を、一度忘れた方が良いかもしれません。


「屋台で食べるイメージが強いラーメンがメニューにない(出していない)屋台も多いです。同じイメージのおでんも冬季限定で、それ以外は出していない屋台もあります。(一年中出している屋台もあります。)」


実際に行かないと分からない屋台の個性が少しでも分かるように、このホームページを作りました。


【屋台の行列】

中洲の清流公園側の観光客が多い場所や、一部の有名な人気屋台等で屋台に入るための行列が出来ています。また、GW等の全体的に観光客が多い時期には、全体的に屋台に行列が出来る事もあります。


この行列を見ると、いつも2つの事を思い浮かべます。1つは、地元の人は「屋台なんて行列に並んでまで行くもんじゃない」と思っている事。地元の人で行列に並んでまで、屋台に行く人はかなり少ないです。


「思い浮かべる事のもう1つは、「並んでいる屋台の隣の、そのお客さんが少ない屋台も凄く美味しいのに、入れるチャンスなのに入らないなんて勿体ない」という事です。」


行く事が出来る屋台は全て行ったから言えますが、一部の有名な人気屋台の近くにある屋台は、その店に引けを取らないくらい美味しい店ばかりです。それなのに、それを知らずに並んでいるのは可哀想だし、何とかしたいと思います。


地元の人は、隣も美味しいと知っているので並んでまで、その屋台に行こうとしないのです。中洲でのどの屋台も並んでいる状態では難しいですが、それ以外で並んでいるのであれば、近くの別の屋台を検討しても良いかもしれません。


「早く入れる上に、自分の後に並んでいる人に気を使って、必要以上に早く出ようと思ったりする必要がありません。」


もし、今並んでいるのであれば、近くに見える別の屋台に行く選択肢も魅力的な事を知って下さい。後悔はしないと思いますよ。是非。