おすすめ料理


【焼きラーメン】

福岡の屋台料理の代表の一つである「焼きラーメン」。簡単に書くとラーメンを焼いた料理になります。しかし、そもそもラーメン自体が、中国料理として完成されていた料理を日本で改造して、「日本のラーメン」として完成させた料理です。その完成された「日本のラーメン」を、完成しているから焼く必要が無いのに、勝手に焼いちゃって出来たのが「焼きラーメン」なので、私はかなりクレイジーな料理だと思っています。

 

この焼きラーメンは、「ラーメンを焼いた料理」という、大まかな作り方しか決まっていない料理なので、かなり多くのバリエーションがあります。各屋台毎に違いがあり、中には全く別の料理じゃないかと思うものまであります。この焼きラーメンの違いを感じるのも屋台の楽しみの一つです。

 

思いつく限りのバリエーションを書くと、焼いて煮詰めた感じの濃い豚骨スープ味のもの、ウスターソースが入って焼きそばに近いもの、ごま油が入っていて中華の麺っぽいもの、餡かけになっているもの、焼き肉のタレのような味付けのもの、軟骨が入ってコリコリするもの、ニンニクが効いてモツが入ったもの、ケチャップとソーセージが入ってナポリタンのようなもの、あげるとキリがありませんが様々なものがあります。

 

また、豚骨ラーメンを出すには大きな寸胴鍋を準備して、専用のガス台を準備して、スープを何時間もかけて作ってと大きな負担がかかるので、ラーメンを出していない屋台も多いですが、焼きラーメンであればそこまでの負担は必要ないので、ラーメンは出していないが焼きラーメンは出しているという屋台がいくつもあります。そういう屋台であればラーメン用のスープが無いので、焼きラーメンの元となるラーメンが豚骨ラーメンなのかどうかさえ怪しくなってきます。

 

別々のタイミングで福岡に旅行に来た友人同士で「屋台の焼きラーメン美味しかったね。」という話をしても、詳しい話をすると全く別の味、料理である可能性があるくらい多様なバリエーションが存在します。各屋台の焼きラーメンのみを食べ歩いて、比較をしている強者もいるみたいです。クレイジーで多様な魅力がある、焼きラーメンを味わってもらえると嬉しいです。

屋台:小金ちゃん、料理:焼きラーメン

【餃子巻き、ぎょうざ天】

屋台の定番料理である「おでん」の中にも、クレイジーな料理があります。焼きラーメンと共に「2大クレイジー屋台料理」と私が勝手に呼んでいる「餃子巻き、ぎょうざ天」(店によって言い方が違うが同じもの)になります。

 

普通に焼いたりしたら美味しそうな餃子を、ミンチした魚肉等で周りを包んで油で揚げた上に(餃子がさつま揚げで巻かれたような状態)、おでんのスープで煮込んだという料理になります。これが福岡では、大根、玉子のようなポピュラーなおでんの具材になります。

 

さつま揚げの中にごぼうを入れたりするまでは理解出来ますが、餃子を入れる必要がどこにあったのか分からない料理になります。慣れると、おでんの具材として違和感を感じないですし、十分に美味しい具材になりますが、何故餃子を入れたのかを考えると寝られなくなります。恐らく他の地方では食べられない、おでんの珍しい具材になるので、「福岡で変わった料理を食べたよ」と自慢したくなる料理になります。

屋台:宗_むね、料理:おでん

【その他】

屋台で食べたい料理と言えばラーメンという人も多いと思います。メニュー上では「ラーメン」としか書いてありませんが、福岡なので当然「豚骨ラーメン」になります。

 

他には福岡は餃子も有名です。「一口餃子」と言われるように、全国的な大きさよりも小さいサイズの餃子ですが、食べやすいので比較的軽く食べられる良さがあります。ただ、餃子の注文は少し難しいかもしれません。このような小さいサイズが主流ですが、全国的な大きさの餃子を出している所もあります。また、メニュー上は「ぎょうざ」だけですが、来た餃子が「揚げ餃子」や「茹で餃子(水餃子?)」である所もあります。注文したイメージとは違う餃子が来るかもしれません。

 

あとはイワシ明太も美味しいです。イワシの頭と内臓を取って、内臓があった場所に明太子のペーストを詰めて、焼き魚として焼いた料理です。焼き明太子も良いですが、イワシの油と明太子の相性が良いので、良いハーモニーになります。

 

他にも焼き鳥、野菜巻き串等の多彩なメニューがあるのが福岡の屋台の良さです。また、これらの昔からの料理に加えて、新しい個性的な料理を出す屋台も増えています。屋台には美味しいものがいっぱいありますよ。

屋台:KUROチャン、料理:野菜の肉巻き